イタリアでの日々の暮らし      2006年4月

2月 ・3月 5月 ・6月7月 ・8月 ・9月

 


プラタナス                         28/04/06

 

今回のTopはこれまでの花に比べるとちょっと地味だけど、

だからこそこうして取り上げないと誰も気付かないかも知れない。

ローマの街を縦断するテベレ川。

イタリア第3位の長さを誇るこの川の両側に、このプラタナスがたくさん植わっている。

これからの季節、強い日差しから旅人や通勤通学途中のローマっ子を守ってくれるありがたい存在。

夕暮れ時、暖かいオレンジ色の街燈に映えるのもまた一興。


 

トゥリパーニ                        25/04/06

 

今日はイタリアの第2次大戦後の開放記念日で祝日でした。

それとは全く関係のないチューリップが強い風に揺れているところをご覧いただきます。

撮影したのは1週間ほども前のことです。

今はすっかり終わってしまいました。


 

Fave                                            24/04/06

 

春ならではの味覚、Fave=ソラマメを食べました。

イタリアではソラマメを生でいただきます。

 

日本でこのように食べたことはないのですが、

もしかしたら地域によっては食べるかもしれませんね。

さやから出すとすぐに皮が硬くなるので、

レストランでもこんな感じで出てきます。

ソラマメだけでは少々生臭いというか、

味も淡白なので、

ペコリーノという少し塩辛いチーズとともにいただきます。

 

いくつかのソラマメをほおばり、ペコリーノをかじり、

ワインを飲み・・・の繰り返し。

おいしいです。


ばらのつぼみ                                 20/04/06
   ばらが大好きなお友達に見せようと、

今朝(19日)早くに写真を撮りました。

それから草刈をして、小さな鉢物の植え替えをたーくさんして、霜よけ小屋の中を整頓して、

午後も同じようなことを続けて、カビ予防の薬をまいて・・・

よく見るとほかにもつぼみがついていました。

しかもこの写真より大きいつぼみも発見。

誰かなぁ、今春最初に顔を見せてくれるのは。

 


 

短い会話                               18/04/06
 

数日前の朝、Paoloが言った。「かわいそうに、はるばる日本からやってきてこんな田舎に閉じ込められて。」

「それはあなたバージョンの考え方。私はついにエデンの園を見つけたと思ってる。」

Paoloの瞳がきらっと光ったように見えた。

 


復活祭・食事編                              17/04/06
 

今年は復活祭らしい食事になりました。

多少の地域差はあるにしても、おおかたの地方で復活祭の典型的な食べ物は子羊の料理です。

Agniello(アニエッロ)と呼ばれる子羊は、まだほんとうにちいさくて、

だから肉は柔らかいし、きつい匂いもないしおいしいです。

ロンバータ(骨付きステーキ)といっても一切れが一口大ほどしかありませんので、

それらをたくさん用意してスパイスを効かせてオーブンで料理します。

まず塩をしてスパイスとともに白ワインに半日ほど漬け込むのですが、今年はビールを使いました。

付け合せはポテトをやはリオーブンで焼いたもの。

もう一品カルチョーフィ(アーティチョーク)のローマ風煮込みも作りました。

最後は、例によって少し不細工な私の作ったクロスタータ(ジャム入りタルト)。

ジャムは今回1ヶ月ほど間に作ったオレンジマーマレードを使いました。

あまりうまく出来なかったから早く使ってしまいたかったので。

そして、ソレントからPaoloが買ってきたばかりのリモンチェッロ。

なんだかここ数日テレビのニュースで話していたのとおんなじメニューになりました。


 

復活祭                                  16/04/06
 

今日は今年の復活祭です。

妙な書き方ですが、毎年日が違うのでこう書きました。

我が家は敬虔なキリスト教信者ではないので、

特に普段と変わりない日を過ごしています。

でも、数週間前からこの写真のようなものが我が家にもやってきました。

スーパーではカーニバルが終わるか終わらないかのうちにこういうものが並びます。

こういうものの正体はチョコレートです。

中が空洞になっていて、中にはサプライズが入っています。

さて、今年の我が家のサプライズはなんでしょうか???


 

忘れていました                                11/04/06
 

友達のサイトで、老いを怖がらずに素直に迎えたいと宣言しておきながら、

ついフラットしわ防止のクリームを買ってしまいました。

もともと洗顔後も何にもつけない私は、買って数日忘れていたのですが、

先ほど思い出してつけてみました。

息子に こんなのかってつけたのよー と報告して息子の部屋を出たとたんにかゆみが始まりました。

そうです。私は極度のアレルギーなのでした。

10年ほど昔、病院に通いつめていた時期があります。

そこでの検査でも、標準値が900とか言う検査で、5000という数字が出るほど

ひどいアレルギーなのです。

だからだんだん化粧をしないどころかクリームもつけなくなってしまったのです。

そのことをほんの一瞬忘れていたのが自分でもおかしいです。

だから白髪だって、そのまま受け入れるしかないのです。

 


 

竹やぶあと花壇・第1期工事終了                   10/04/2006

  

 

1年以上かかって竹の根っこと格闘をしてきましたが、

何とかそれらしい形になりました。

まだまだ未完成ですが、第一期工事終了とします。

なんて名前の花壇にしようかな?

どなたかすてきななまえをつけてくださいませんか?

 


 

Hanaに花の王冠                         07/04/2006
 

あの脱走の次の日当たりからKenの具合が悪かった。

鼻先から左顔面が大きく腫れていた。

おそらく蜂か何かに刺されたのだと思うけれど、、大きくゆがんでしまった顔を見るのもつらかったし、

かわいそうに、相当痛いらしく食事もままならない有様だった。

食器が鼻先に当たると痛いので舌でなめているのを見て、私が手ですくって食べさせた。

人間なら相当に悲鳴を上げているところだと思うけれど、例によって彼等はなにも言わない。

ただ、緩慢な動きと、食欲不振、そして今回は見た目の変容がわれわれへの信号。

そんなKenにしてあげられるのは大好きなおでこやおなかをさすってあげることくらい。

し始めるともちろんHanaもやってくる。

両手で、同じようにしているつもりでもどうしてのKenのほうに注意がいく。

そのうちHanaはあきらめてとおくからわたしとKenを見ていた。

昨日、思い切って抗生物質を注射したら今朝はほとんど腫れがひいて元気な様子。

久々にカリカリのドッグフードも食べていた。

数日寂しい思いをさせたHanaにデイジーで王冠を作ってあげた。

真っ白な彼女によく似合いそうだったから。

でも、うちの子たちはじっとして写真に納まるようなタイプじゃない。

王冠がこんなところにしかのせられなかった。


 

不覚にも・・・                              06/04/2006
 

風邪をひいてしまいました。

昼間、温度計を日向に置くと35度にもなってしまう日が続いていました。

でも陽が沈むと急激に寒くなり、そこへ一陣の風が吹けばもうおしまい。

日がかげる前に家に入ればいいものを、明るいうちはぎりぎりまで外で何がしかやっていたい。

そうして風邪をひいてしまったのです。

しかも、毎日いいお天気が続いたので、どうしても昼間寝ている気にはなれず、

草刈だの、鉢の移動だのと汗をかいては冷やすの繰り返し。

これでは治るはずはありませんね。

今日は久々の小雨だったので午前中ほとんどベッドにいました。

それが無駄にならぬよう、今夜も早めに寝ることにします。(22時45分)


 

つかの間の逃亡                       01/04/2006

 

我が家の門扉はリモコンで開くのですが、時々どういうわけか開けっ放しになっていることがあります。

据え付けてくれたおじさんはいつも片手にワインのビンを持っての作業だったからでしょうか?

今夜も夕食の後、雨戸を閉めようとして、フト気がつくと門が開け放たれていました。

すぐにKenとHanaの存在を確かめましたが、どうやら外へ行ってしまったようです。

ほうっておいても朝までにはちゃんと戻っているのですが、

何かの拍子に門が閉まってしまうと今度は入りたくても入れません。

実際何度か、木戸口の外で、私が玄関を開けるのを辛抱強く待っていたことがあります。

彼等は決して悪さはしないし、おとなしい犬たちなのですが、

犬を怖がる人にはそんなことはわからないでしょう。

怖さがあまって攻撃されることもあるだろうし、なれない道路に出て危ない目にあうこともあるでしょうから、

真っ暗な道を探しに出かけました。

たいていご近所の大工さんの家の犬をたずねに行くか、

私たちと散歩するコースへ遊びに行くのですが、先ずは道路側を見に行きました。

もちろん[けーん、はなー]と呼びながら。

うしろからPaoloもやってきました。

古いウエスタンのフィルムを見ていたのですが、私が帰らないので心配になったのでしょう。

「あなたが門をちゃんと閉めないからよ」と憎まれ口をたたき始めた頃、

白いものが目に飛び込んできました。

きっとわたしたちの呼ぶ声を聞いた所から全速力で走ってきたものと思われます。

息をぜいぜい言わせながらわれわれについて家に帰りました。

ほんとはもう少し遊んでいたかった事でしょう。

でも、これで私は安心して眠れます。