<ペットの飼い方>
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うちにはMaremmanoという牧羊犬の雑種が2匹います。 牧羊犬といってもうちには羊もいないし ごく普通のペットとして暮らしていますが・・・ また日本では牧羊犬などおそらく北海道へでもいかないと お目にかかれないと思います。 イタリアは町が立体的なので、一歩中心街を外れると まったくの野原や荒地に出くわします。
ローマ近郊で言えば、有名なアッピア旧街道の付近など、今でも |
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で、牧用犬と羊の群れを目にすることがままあります。 フェラーリもマセラッティも羊の群れが通り過ぎるまで、 辛抱強く待っていなければならない。 こんなこっけいな光景を目にすることもしばしばです。 この牧羊犬というのは本当にすばらしい犬たちです。 聞くところによると、群れを見るとなんとなく追い立てて まとめ上げてしまうのはほぼ天性のものだそうです。 |
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私もこれまでに何度となく羊の群れに出くわし、 この牧羊犬が働いているところを見ましたが信じがたいほど 良く働きます。 時に人間は誰もいないで彼らだけで大量の羊の群れを移動させます。 車が長い間待っていると群れを途中で分断し、後の羊たちをしばたく 待機させ、 車が通り過ぎると又移動を再開させる。 おそらくこうして説明してもご自分の眼で見ない限り信じていただけないと思います。 ただ、自分が守るべきものへの忠誠心が強いばかりに 他のものに 対しては少々対処が荒っぽい、どう猛だと言う人が多いです。 |
内の2匹を認識番号の刺青をするために保健所へ連れて行ったとき(少し遅くなってすでにかなり大きくなっていた)
終始、彼らにほほずりしていた私に獣医さんたちが驚いていました。 「よくMaremmmanoにそんなに近づけますね。」と。 氏より育ちというのは何も人間に限ったことではないと思います。 生後1ヶ月から育て、子守唄を歌って寝かせつけたうちのこたちが私に噛み付くとでも言うのでしょうか? Maremmanoに限らず、護衛用に特別に訓練された犬たちは 飼い主以外の誰にもなじまず、時々事故が報告されています。 |
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情けないのは、そのように訓練した犬でもバカンスシーズンになると バカンスに行くのに邪魔だから捨ててしまうという人達がいることです。 時間とお金をかけて訓練した犬でさえ捨ててしまうのですから ごく普通の犬が夏休みにどんな境遇にいたるか想像するに余りあります。 突然道端に放り出され、交通事故にあわなく生きながらえた犬達は、 食べ物を求めてさまようことになるわけで、 そんな犬たちが群れを成し、老人ホームの庭へ入り込み噛み付いたという話がありました。 いったん事故がおきるとすべての犬を敵視してしまう Ignorante(インニョランテ=無知な人)または 普段から犬を怖がる人たちが声高に犬を飼うことに反対の表明をします。 でも、1週間に1,2回はペットの紹介や、保健所の犬を引き取りましょう というようなテレビ番組が組まれますし、犬か猫を飼っている人たちはとても多いです。 そうそう、いちどりっぱなシェパードがなぜか主人のオフィスに入り込んできて、 夜はうちへつれて帰り1週間ほど一緒にいたことがあります。 友人の奥さんが、モーニングショーを見ていて飼い主が探していることを知り、 すぐに飼い主が電話をしてきて、一件落着ということがありました。 うちにいた間に、いろんな名前で呼んだのですが、当てることはできませんでした。 で、飼い主が電話口で呼んだらすぐに振り向いたので、私たちも安心して手渡すことができました。 |
内のような田舎の一軒家ではほとんどみんな犬を飼ってますし、 主人の妹は捨て猫にえさを与えるので、10数匹の猫が住み着いています。 弟はハスキー系の雑種を買っていて、 もう一人の妹も最近16歳になったメス犬が息を引き取ったばかり・・・ とまあこんな具合です。 ただ、それぞれに飼い方があって、私のメトドは古臭いらしいのです。 私は安物の肉を買って調理し、パスタやご飯と混ぜて与えるのですが、 妹や弟はクロッカンティーニという乾燥したドッグフードや キャットフードを与えます。 栄養分を考えたコストの安い、ペットには最適の食べ物だ!というのですが、 私にはどうしても、ぱらぱらコロコロしたペットフードは 最高の食べ物には思えないのです。 4000年だか6000年だかの人類の歴史が始まるとともに 犬や猫との歴史も始まったと思われます。 で、わずか数十年前まで、彼らはわれわれと食べ物を共有していたのです。 同じようなもの、お残りを食べていたのです。 |
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もちろん彼らに塩分や刺激物が良くないというのは知っています。
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